洋タルト

ハッピー・デス・デイの洋タルトのネタバレレビュー・内容・結末

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

(^^)ホラーよりもミステリー!
苦手な要素の詰め合わせなのに楽しめた!

かなり評判いい感じで勢いでレンタル&視聴。正直面白い云々って話を聞きつつも絶対合わないだろうなと感じてました。

その理由は、自分がタイムリープ物とホラーが苦手だからです。
だってタイムリープは話全然進まないし同じシーンを使いまわしてつまらないし。
ホラーは自分が重度のビビりのため避けていました。(´;д;`)

そんな中視聴したのですが、かなり楽しめました!というのもこの映画、ホラーとタイムリープの組み合わせだけではないからです。ミステリー、恋愛、そして少々のコメディの要素をバランスよく取り入れた作品でした。ミステリー、恋愛、ホラー、コメディの要素を持った映画として最近あったのは「屍人荘の殺人」でしたが、それよりも世界観を維持しながら全ての要素を効果的に使用できていました。

今回はこの作品について、「ツリー」「タイムリープ」「緊迫感」の3つのポイントについて注目してレビューしていこうと思います。

「ツリー」
この物語の中で何回も殺されて何回も自分の誕生日を繰り返す女子大生なのですが、ハッキリ言ってクズです。男をとっかえひっかえにして遊んだり、女友達の目を付けている男とも平気で寝たり、人の好意を踏みにじったりと主人公とは思えないほどのクズっぷり。

そして、このクズさのおかげでこの物語のミステリー的な要素が面白いものになっていました。だって誰に殺されてもおかしくないような人間性でしたので。
なので、近年のコナン映画などよりミステリーとしての話がしっかりとしており、飽きさせない展開を作っていました。

そして、殺されていくうちに、自分が如何に身勝手な存在だったかを思い知り、最後の1つ手前のタイムリープで彼女の人格的な成長を感じる1日を見せれていたのもグッドでした。

「タイムリープ」
打ち上げ花火やリゼロで散々苦手と喚き散らしていたタイムリープ物だったのですが、何故かこの作品だけはあまり苦手ではありませんでした。

同じようなシーンを延々と見せられはするものの、1つ1つのリセットされるまでのエピソードが短めだったからでしょうか?「折角ここまで進んだのにまた最初からかよ!」と思うことが少なかったです。

途中、犯人特定のためにコメディタッチで早巻きのタイムリープを見せられるのですが、それがタイムリープ作品のテンポを失速させないよう工夫している点のように感じました。

「緊迫感」
この映画の中での犯人が突然出てくるため、いつ殺されるかという部分にハラハラしっぱなしでした。
更にお面をしているため、不気味さに拍車がかかっているため、出てきた時の恐怖はかなり大きかったです。

そして、「ここで出てこられたら怖いよな」と思っていた部分でバンバン殺人鬼が出てくるんで最初の方は震えっぱなしでしたね…。

ホラー特有のドキドキ感については、自分は結構感じたものの、まだ観れるレベルではあったためちょうどよかったなと感じました。
犯人がわかるまで、本当に怖かった…。

以上がこの作品のポイントでした。
タイムリープの上手い使い方をこの作品では見ることが出来たと思いました。
この映画は「因果応報」を体現したような映画でしたね本当。日頃の行いは自分に帰ってきますね…。

総合すると、ホラーなどが苦手な自分でも夢中で見れる要素の詰まった映画でした。
ただ、やはりホラーは苦手ということで若干点数は下げてます…( ̄▽ ̄;)

『最悪の誕生日を繰り返して、自分を殺した犯人を見つける話。』
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