おきゃん

ミスター・ノーバディのおきゃんのレビュー・感想・評価

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
4.8
大変よく出来た映画!!
100点あげます!!
でも解釈難し過ぎるから、評価下げちゃうけど、これは衝撃的な作品。

2093年。私が生きていれば105歳の世界。
ちょうど私の世代の1人の爺さんは、
「人類最後の死ぬ人間」

今から75年後の未来では
死ぬこと
肉を食べること
セックスもないと語られます。

うん、なんか分かる。添い寝が流行ってるって聞いた時点でこんな日が来るとは思ってた笑

ようは無尽蔵に増殖を繰り返すウィルスと人間も同じ。ってこと。
冒頭の映像から中々見応えのある映像の連続。

その爺さんに、記者がどんな人生だったのかとインタビューする。
爺さんは過去を思い出しては語るのだけど、これがもう訳わからん。笑

まずこの世界が10次元?だっけな?だったらどうなるか、他の人生を選択出来るとしたら。って話。
「超ひも理論」と「バタフライエフェクト」を基準に話を進めて行きます。

3人の幼馴染の女の子が登場。
その中で誰と一緒になるか。
それによって大きく人生が変わる。
テーマカラーが
赤のセクシーで可愛い子、
青のブロンド青目の子、
黄色のアジアな子

両親が離婚して、父親と一緒にいる人生を選べば地元に残り
母親についていけば都会へ。

ちゃんと聴き取れてなかったですが、赤い選択の時は訛りがなくなって都会っ子になってたと思います。細かい演出が幾重にも重なってます。

選択の1つ1つで、どの女の子とくっついてどんな人生になるのかが決まって行く。

その全てを見せてくれるのですが、爺さん自身も自分がどの色の人生を送って来たのかトリップして本人すら分からなくなる状況。笑

色を見て冷静に判断しましょう笑

まぁぶっ飛んでる話だけど、作品観た感じだとこれは9歳の少年が青い人生でタイピングしているSF小説だと思っていいのかな?

そんなに深く解釈しなくても、ざっくり観て自分の人生を見つめるにはもってこいの作品。

「死」がなければ、人間の生き方ってどう変わるかね?

無限に迫る人生においての選択。
不安だらけで辛いけど、人生は一度きり。
楽しんだ者が勝つし、無限の可能性も信じてみたい自分がまだいることに気がつけた作品。

正解かどうか分からないけど。

1つ言える事は、赤い人生の君も青い人生の君も、黄色い人生の君も、どの君も優しくて素敵な男だったよ。ってこと。MR.ノーバディ。
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