Chie

ある女流作家の罪と罰のChieのレビュー・感想・評価

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)
3.7
●他人になりすました「創作」

○伝記を書く作家として活動している主人公(メリッサ・マッカーシー)は、悪態をつくことも相まって自分自身の名前を売るチャンスをことごとく逃してきた。そのため、ほぼ無名の彼女に仕事は回ってこない。

生活に困窮して宝物にしていた有名人からの手紙を売ることに。

思ったよりも、ずっと高値で売れたことに味をしめた彼女は作家ごとにタイプライターを使い分けながら巧みに手紙を「創作」し、お金にかえていく…という話。

■感想
コメディだけじゃないメリッサ・マッカーシーを見たくてチョイス。大好きなタイプライターの音がたくさん聞けて耳が喜んでいます(^o^)笑

タイプライターが欲しくて、一時期調べましたが、日本語のタイプライターは珍しい上にものすごく打つのが複雑で諦めました。英語だからあの味わいだし、英語を打つ機会は………ない!笑

さすがのメリッサ・マッカーシー。コメディではないけど、口が悪い笑 悪態をつかせたら右に出る者はいないね。一応犯罪の話だったから、ハラハラ感もあったし、繊細な演技もあって、また好きになりました。

創作物は、何でも産みの苦しみがあるけど、そういうのも絡んでいた。才能があるけど花が咲くまではいかなかった人たちがたくさん居ると思うけど、潰しが効かない職業の場合、どうすれば良いのか。

もちろん、そういう人たちが全員犯罪を犯すわけではないから、その人の弱さなんだけど、その弱さが人間臭くて、肯定も否定もせず、ただ受け止めてしまった。

さらっと、男性にボーイフレンド、女性にガールフレンドがいるっていうことが自然に出てきたのは、なんか素敵でした。

105本目
Chie

Chie