濱口竜介監督作品は初めて観ますがやはり注目の監督だけあって非常に面白かったです。
濱口竜介監督による恋愛ラブコメです。
自由奔放で天才肌な麦と優しく献身的で真面目な恋愛漫画なら負けフラグ立ちまくりな亮平を東出昌大が一人二役で好演。
ラスト手前のヒロイン朝子と麦との展開は恋愛マンガや映画のラストをそのものをリアルでやるとどれ程クソなのかを監督が観客に見せつけてきている様でした。
ラストの朝子に賛否はあるかもしれませんが今まで自らの気持ちや選択にイマイチ自信の無かったヒロインが初めて自信を持って選択するシーンはグッときました。
今までは男性の運転する車の助手席にいただけの朝子がどんなにバカにされても恥知らずな手段でも自らの選択で東北から帰ってくる展開は上手いと思いました。
選択するという事は何かを捨てる事ですし個人的に恋愛は無問題で素晴らしく美しく幸せなモノというノリは嫌いなのでラストは大好きです。
未見のかたにヒロインの朝子を説明するとしたら「機動戦士ガンダム0083」のニナ・パープルトンを想像して頂ければと思います。
東出昌大の演技力はイマイチ疑問符が付きますが作品によっては凄くイイ感じに見える時があります。
朝子役の唐田えりかは初見ですがとても良かったです。いかにも同性に嫌われそうですね。