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ヴィクトリア女王 最期の秘密のmajiziのレビュー・感想・評価

3.5
ヴィクトリア女王の晩年、インド人青年アブドゥルとの
知られざる交流を描いた作品。

あることがきっかけで女王様に目をかけられたアブドゥル。
それをよく思わない女王の周りの人間たち。

どんどん親交を深める女王とアブドゥルにとって、
政局や王室の人間は理解の及ばない、
とても後進的な人たちというように映りますが・・・
当時の情勢や女王の高齢を鑑みると、当然の行動。

特に王太子は酷いやつですが、
後世の政治的センスを考えると
王室としてしかるべき対応を取ろうとしたわけで
女王とは元々確執があったことも助長しているんでしょう。

帝国を築いたイギリスにとって、肌の色も異なる
異教徒の青年を従僕にし、始終好き勝手する女王様。
厄介なこと、この上無し・・・

しかし人間性の付き合いを重視し、
女王である重圧や責務、
そして退屈から解放してくれる時間と見れば
充分な楽しみと癒しだったのでしょう。

アブドゥルに野心や下心があったのか、
そこはあまりフォーカスされませんが、胸の内はわかりませんよね。
とにかく、イケメンは強い!
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