ひば

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のひばのレビュー・感想・評価

4.1
夢の国の外側に広がるポップでカラフルな貧困地帯。現実に滲み出た少しの魔法の力を使って今日を生きる。僅かでも夢を見させたい、無垢な笑顔を見守る無責任な大人達は手に届く範囲でしか子供を守れない。排除するかされるか、こんな2択以外の選択は世界に溢れてるはずなのに。
ボビーの存在がこの映画の救いになってるかそうでないかは観客の育ちによるような気がしました。うわ~~~~ん…
青く高い空にはいつもヘリコプターが、富裕層が空を制している。溢れるほどの買い物をしてカートを押す親子。たくさんの食べ物を目の前にして喜ぶ娘に微笑みじっと目に焼き付ける母。
周辺に住んでいると知っていればなんてことない景色なんだろう。それどころか、いいね、いつでも夢の国に行けるなんて!羨ましい!なんて、これを見るまでの私はそう思っていた。この話を悲劇としてしか消費できない私は間違っているのでしょうか。本当にそこに希望はありますか?

そもそも"プロジェクト"が低所得者の公共住宅の意があり、"フロリダプロジェクト"はリゾート開発当初の名前であって、今は完全にスラム化しておりディズニーワールドに寄せたつくりに貧困層が住んでるっていう…しかも現実問題という厳しさよ…しばらくディズニーに近寄れない(link: https://www.fashion-press.net/news/36724)
ひば

ひば