dita

ヴェンジェンスのditaのレビュー・感想・評価

ヴェンジェンス(2017年製作の映画)
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マッシブ・タレントまでにニコケイを振り返ろうシリーズ(不定期)、初見。ニコケイ映画のポスターには(劇中には出てこない)爆発っぽい炎が使われがち。

冒頭、ニコ刑(事)の相棒が指輪を見せた時点で「この人死ぬな」と思ったら30秒で案の定死んだまではよかったけど(よくない、お悔やみ申す)、前半の胸糞の悪さよ!!!!!マジで胸が潰れそうになるくらい苦しくてムカついた。「あの時殺されたから死んでやるの」の辛さよ…。

弁護士がどんな人か言う時に「バチカンのアレも担当した」みたいなことを言ったり、子供の健気さが逆にキツかったり、ニコ刑(事)の髪の毛がいつもよりふわふわしてたり、ニコ刑(事)の包容力がわたしの心も包んでくれたり、ニコ刑(事)の復讐が無表情なところがよかったり、つまり爆発など全くない割と硬派な映画だった。

湾岸戦争の英雄というシチュエーションは大義と制裁の危うさ、正義とは何なのか、彼が今回おこなったことは先の戦争での彼の評価と何が違うのか、そのあたりを思い起こさせるためだったのかな…などと真面目に考えたりしている、ニコ刑(事)映画なのに。
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