天パ太郎

ミスミソウの天パ太郎のレビュー・感想・評価

ミスミソウ(2017年製作の映画)
4.0
ネット広告で爆発的ヒットしたサスペンスホラー作品の映画化。
アミューズ期待の新星山田杏奈の初主演作ということで、満を持して鑑賞。

内容としてはイジメとミスミソウをモチーフにしたバトルロワイヤルといったところか。

映画化としては可もなく不可もなく。
どうしても普段の日常から、復讐の非日常への転換が漫画よりは変化が付けづらく、あの恐怖の境地に辿り着いていない印象を受けた。

というか、あの変化は漫画という手法だからこそ、うまくいっていた訳で、映画化としてはかなりうまく再現していたように思う。

むしろほぼオーディションで決まったキャスト陣を監督がうまくピースをはめており、あの漫画のキャラが高いレベルで再現されていた。




と色々な評価を述べるが、結局全ては山田杏奈の魅力に尽きる。
いじめっ子たちの印象的なセリフ「君は美し過ぎる」という言葉を思わず述べたくなるほど、美しい。しかも本当にミスミソウのような美しさ。

あとは本人がよくインタビューでも答えている目力。それを存分に堪能できる映画と思う。

これがアミューズの新星だ!という事務所の宣言が聴こえそうな映画であった。




舞台挨拶は中学の主要メンバーと監督が勢ぞろい。しかも劇中衣装というたまらない仕掛け(山田杏奈は制服見たかったが…)

加えて、クランクアップ時の監督お手製の卒業証書を持ってきていたり、山田杏奈へ監督の手紙と、押切蓮介先生の似顔絵披露と色々な仕掛け尽くめは素晴らしかった。

MCがトークに慣れてない若手俳優への話題の振り方が雑過ぎて、そこは減点だったが…。


監督の手紙の中で、ミスミソウが前監督降板などの諸事情で頓挫しかかってた中で、
話を振られて断ろうとしていたが、山田杏奈のオーディション映像を観て、やることを決意した話は山田杏奈本人も涙ぐんでいたが、こちらもグッときた。
「今、山田杏奈を撮れる権利を与えられていることは凄く幸運なこと」という言葉が非常に印象に残った。


こちらも今山田杏奈を生で観られるのは幸運すぎた。

むしろフォトセッションの時に二列目だったお陰で、あの目力を真正面から受け止めることができて何事にも表現できない幸せ。グッと見つめられた時は浜辺美波と並ぶ新星の登場を感じた。
天パ太郎

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