2回鑑賞。後半、ネタバレ含みます
娘を殺された母親が犯人逮捕を促すため三つの広告を出す。
それをきっかけに
街、そして人々に次々と思わぬ影響が及びはじめる。
今まで私は映画から一体何をどれくらい学んできたんだろう、と振り返るきっかけになった作品でした。
予想もしてませんでしたが、
この作品、スリービルボードから
とても大切なことを学べました。
怒りは怒りを来す。
憎しみを憎しみで返したら
誰も幸せにならない。
止まらない悲しみのドミノ倒しの中、
ウィロビーの手紙と言葉を境に
憎しみの連鎖が止まる描写が所々に生まれるんですよね。
深刻なシーンの中に人々の優しさがじんわりと感じられる、
意外にもホロリな映画でした。
赦す
ほど難しいことはないのでしょう。
でもそれが強さなんだと思いましたね〜
特にレッドくんのオレンジジュースよ。
自分を窓から放り出した男に渡すんだぜ。
しかもちゃんとストローを本人の方に向けて。
事件から7ヶ月も経過し、
未だに犯人が不明であることに怒りと悲しさでとちくるった母親が主人公な訳ですが。
いや〜流石3冠女王、マクドーマンド。演技がブッチギリすぎて。
映画に出てくる強い女ランキング上位入りでしょう。こんなこと、本当にあったらそんなこと言っちゃいけないけどね。
いくら喧嘩したからと言って、
実の娘に「レイプされればいい!!」はあかんやろと思うし、悪そうな家庭環境ぽいので
犯人がもちろん悪いが、
母親もなかなかだよな〜
と思ってしまった。本人が一番悔いてるんだろうが。
流石アカデミー主演女優賞、助演男優賞、とってるだけあっていい映画でした。
やっぱりアカデミー作品って外すことあんまりないね〜と改めて思った。
まあ、うん、はいあの、サムロックウェルがサムロックウェルらしすぎて。
この作品、彼の役が要ですよね。
完全な悪人ではない、憎みきれない役と言ったら彼はピッタリですね〜。
彼さ、火事の時まず先にアンジェラ事件の資料を護るように手に取るんですよね。火だるまになりながらも。
そういやずーっと作中、デスクに置きっぱでしたね。赤いやつ。最初写真見て軽く吐いてたのに。
まあ、大好きな上司のためでもあるのだろうが警察としての志の高さ、みたいのはあるのかもしれないね。
顔を近づけて人に反抗するのも彼の役らしくてサイコ〜。
尊敬する上司の死と手紙をきっかけに
彼の中で少しずつ変化が生まれ、成長するんですよね。
根はいいやつで、過去に苦労をしていること、刑事を志していることが明らかになりますし、レッドから「昔は尊敬していた」と言われていたことから、
ま、いろいろあったからこその今の性格なんやな、こいつも。
と思わせられちゃう憎めないお方💕
あれ、ちがうか、
愛しいけれど憎いお方?それだと逆か。
ウーンいけずぅ〜(唐突のちびまる子ネタ失礼)
ラストシーンとか、
言うまでもなくいいシーンでしたね〜。
憎しみあってた人同士が同じ目標に向け行動するっていつどの時代でもとても魅力的ですよね。銃を用意して二人で目を合わせるシーンとか、よかった。
ミルドレッドのディクソンへの声かけにyeah?って返事するけどすごく優しくてか細い声が印象的。
二人で最後は、
憎しみの連鎖を止める判断をする(しそう)。
あの二人は、どういう関係になるんだろう?
あの二人はその後、結局奴を殺したんだろうか?多分殺してないね。
結末としては真犯人は不明のまま。
ここがビックリ。
噂では聞いていたけど。誰なんだ!!!!