もじゃ太郎

スリー・ビルボードのもじゃ太郎のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.1
アメリカの中でも未だ人種差別が色濃く残るミシシッピ州、その中でも特に田舎の町が舞台の社会派映画。

娘がレイプ中に殺されたにもかかわらず半年経っても犯人が逮捕されず打ちひしがれるミルドレッド。捜査に当たる警察。3つの広告を主軸に物語は意外な展開に。

この映画には可哀想な被害者は居るが、良い奴ではない。人種差別的で怠惰に見える警察は居るが悪そうではない。
何が正義なのか?何が悪なのか?とかなり揺さぶられて考えさせられる良い映画だったと思う。

ディクソン巡査(サム・ロックウェル)の間抜け具合が緊迫したドラマと対照的で良くバランスしていた。