わたP

ブリグズビー・ベアのわたPのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
5.0
僕はなかなか映画とか音楽とかの話出来る友達がいなくて、周りの人と趣味が合わなくて、居場所がない思いをしてたんだけど、まあ、そういうキャラとか孤独な俺に酔ってる部分はあるけどさ、でも最近そういう話が出来る友達が出来て、そこから友達の輪が広がって、今めちゃくちゃ楽しいんですよ!
まさにそういうとこをくすぐってくる、共通の話題を持てる、わかってもらえる友達とかがいるっていうのが、むちゃくちゃ嬉しくて、愛おしいし、なんか救われるし、もう好き!

結構ヘビーにしようと思えば出来るし、社会の不条理さとか、無自覚な悪意とかそういうのも出そうと思えば出来そうだけど、そういうのは極力廃して(だからこそリアリティがないとも言えるけど)悪い人の出てこない、気持ちのいい映画だった。
好きなものを突き詰める気持ち、自分の支えになってくれるものの大切さがしみじみ伝わって、映画とか音楽とかなんでもいいけど、そういうものに救われたっていう人は絶対に愛おしくなるはず。

あと何よりもクライマックス、父親がなんでこんなことをしたか語り始めるんだけど、主人公にとっては「そんなことより、ここのセリフどうしよう」っていうシーンがあって、作者と作品は関係無いとまでは言わないけど、ちょっとこの所それが行き過ぎてるところがある気がして、ちょっと政治的な発言したらその人を嫌って作品まで貶したり色眼鏡で見たりすることとか、不祥事に対する当たりの強さに警鐘を鳴らしてるように思える。
だってジェームズ・ガンがどんなツイートしてようが、彼の映画は最高じゃん!
作者のパーソナリティにショックを受けることもあるかもしれないけど、それよりも作品に勇気づけられることのほうが遥かに多いよ!
もちろんなんでもいいってわけじゃなくて、被害者がいたら配慮は必要になるけど、いきすぎたバッシングは結局新しいものや豊かなものを生み出す機会を減らしてるだけに思えてならない。だからこそ、この映画みたいな懐の深さをみんな持とうよ、ラブアンドピース、ノーモアウォー、フォーエバーラブ、ノーミュージックノーライフでやっていきましょうよ。っていうことですよね?違いますか。

っていううるさいこと言わなくても、普通にケラケラ笑える最高の映画なんで、よろしくお願いします。
わたP

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