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セブン・シスターズのhi1oakiのレビュー・感想・評価

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
3.6
「処刑山」「ヘンゼル&グレーテル」のトミー・ウィルコラ監督による、近未来の人口増加による食糧不足を解消するための極端な一人っ子政策の話。
2001年に執筆されたこの脚本は2010年にハリウッドのブラックリスト(映画化されていない優れた脚本)に選出されていたとのこと。
少女時代の描写はあるものの、1人として生きる7姉妹の日々の生活をもう少し(せめて1週間)描いて欲しかった。いきなり本題に入った感があるので、そこをダイジェストでもいいので挟んでくれたらミステリーとしての強度が上がったんじゃないかと。脚本的にはもっと複雑でもかまわないし。
それでも7人で1つの人生を共有しているようで完全には共有していないという、複雑な役をノオミ・ラパスはやり切ってます。切り替え大変だったんだろうなぁ…。
敵がぼんやりしててキャラ的に弱いのが残念。そもそも姉妹側が現行の法を犯している存在なのだから、早い段階で敵側の決定的な“悪さ”を提示してほしかった。
…とかいろいろ書いたけど、結構楽しみました。
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