改名した三島こねこ

セブン・シスターズの改名した三島こねこのネタバレレビュー・内容・結末

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

こういった近未来SF物語は最後本筋の設定から逸れて、役人の個人的欲求が巨悪となるもの。しかし本作は最後まで主眼の設定から逃げなかったのは評価したい。

本作のなにが一番面白いのかといえばケイマン議員とテレンス・セットマンがやっていることは規模が違うだけで本質的には変わらないということ。
間違いなく両者共に自身の守ろうとしたものに忠実であったのだけれど、それがマクロな視点に移ると理想論者の妄言に思えてしまうというのがなかなか皮肉な描写。

7人の姉妹は皆魅力的だが、性癖のようなものを無視するなら実は月曜のカレンが一番親近感がわく。最後の彼女の絶叫は、長子であれば理解できてしまうのがなんとなく悲しい。
いやまあ性癖込みなら水曜のカレンが一番好きなんですけどね。腹筋の筋を撫でたい。

しかし人口増加によるリソースの分配という問題は、本作くらいの理論に行きついたならソイレントシステムに発達してもよさそうなものなので、ちょっと煮詰め方が甘かったかなという感は否めない。まあ設定矛盾がない無難な展開というのもまた大事なのは事実。

耳年増の土曜のカレンはとてもえっちです。