ぜにげば

セブン・シスターズのぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

序盤からずっと面白かったけど、最後らへんでちょっと残念な方向に行っちゃったな…惜しい作品。
人口増えた→飯足りない→頑張って作物増やした→けど双子以上が生まれやすくなっちゃった→だから2人目以降は冬眠させよう!
この設定はすごく良くて、あくまでも殺処分は絶対にしないという倫理的な部分への配慮も見せつつ、どうしようもなくなって苦肉の策の冬眠を迫られる感じはとてもいいし、そういう世界でひっそりと生きる7人の姉妹のどうしようもない暮らしが本当にどうしようもなくて見てて緊迫感がある。
気に入らない点は、まずおじいちゃん7人同時に育てるのを諦めろよ。
いい未来が待ってるわけないし、まあ悪いのは両親だけども。
育てたいのは分かるし、子供ができちゃうのもわかるし、双子以上が生きていくのが辛いのもわかるけど、双子以上が生まれてしまった時に、よし全員育てようってなる理由が分からない。
愚行すぎて理解不能。
まあここまでは許容範囲だとして、マンデーの行いが、双子妊娠という展開で許されてる感じが気に入らない。
死なせないことを貫いて今の社会があるのに、建物の管理人とか同僚とかを勝手に巻き込んで射殺してたという整合性の取れない残虐性があった。
それなのに最後はマンデーが残虐なやつじゃなく子供思いなやつだったで終わらせるのが気に入らない。
なぜマンデーを許せる?無条件の愛じゃ片付けられないぐらいクズだったのに。
そして何も解決していない。
問題は解決しないというオチにするとしても、絶望的な雰囲気にしてもらわないと違和感しかない。
エイドリアンも救世主的立ち位置だったのに妊娠の事実ひとつで避妊しなかったやつになっちゃったし。
たまたま焼却の事実がわかって、それを無くせたっていう展開で誤魔化してる感が否めない。

うーん…なんなんだろうなこの違和感は。
さんざん書いたけど理屈は通ってるからなぁ…。


銃の音はめっちゃ好き
ぜにげば

ぜにげば