Yukenz

ワンダーウーマン 1984のYukenzのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.6
「ザ・フラッシュ」に備えたDCコミックシリーズ未見作のおさらい その④

序盤のアマゾネスの世界観から一転して、中程からは成長し人間社会に溶け込んだダイアナのキャリアやかつてのロマンスの再燃に展開する。前作からの余韻が本作に引き継がれ、愛した男との2度目の別れは何とか避けたいと奔走する姿は可憐で、世界を悪から守る正義のヒーローであるワンダーウーマンといえども一人の女性なんだなぁとしっとりと魅せる。

後半は徐々に力が弱っていく中で、自らのたった一つの願望を断ち切ってでも世界を守るという大義を果たすのか苦渋の決断を迫られる姿は、まさに運命に縛られた悲劇のヒロイン。

彼女にもいつか幸せが訪れるのだろうか。
第1作目から監督したパティ・ジェンキンスの続編の制作が中止となったニュースを見て残念だが、どんな形でも彼女に陽が当たる時が来るといいなぁと思ってしまう。
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