シガーandシュガー

スクリームのシガーandシュガーのレビュー・感想・評価

スクリーム(1996年製作の映画)
-
公開当時に観た記憶をもとに記録。
この映画が秀逸だったのは、もはやこれのみが独り歩きしているようなマスクを生み出したことだろうな。
どろりと溶けた目鼻が不気味でありながら、シンプルでキレイさもある。
そしてあのマスクを被った殺人者の動きが特徴的で機敏、神出鬼没という怖さ(いろいろ無理があるにしても)。
観た当初は本気で怖いと思ったっけ。

主人公シドニーが、ファニーな顔つきでガタイも良さめ、可憐な主人公とは違う点もよかった。
親の不貞のせいで形見が狭い上に酷い目に合うという気の毒な少女だが、その鬱屈を晴らすかのように殺人者に立ち向かっていくシドニーは好ましかった。彼氏であるビリーはジョニデに似てるのだが、目に狂気があって「曲者か?印象を逆手にとって味方か?」と翻弄されるいい佇まい。

シドニーの仲間もそれぞれキャラが立っていて、すでにシリーズ化間違いなしな出来だったと思う。