これは私の映画
家でホラー映画を観ようとしていた高校生のケイシーに1本の電話が入る。「クイズをしよう」という相手に初めはからかっていたケイシーだが、庭先に彼氏のスティーブが縛り付けられていた。「13日の金曜日に出てくる殺人鬼は?」。この事件が明らかになると若者たちはスプラッター映画の真似事と一蹴するが、そこから連続殺人が始まるのだった
超おもしろかったです(小並感)。序盤の展開で、「ホラー弱者の私には良さが理解できないかも」と思いましたが、ご丁寧に全部説明してくれるので気楽に楽しめました。もちろん説明のないパロディもあるのでしょうが、それでも「何か意識してやってるのだろう」というのはよくわかるので気にならない。
ホラーのセオリーを提示して、良く出てきそうなキャラを並べたうえで、裏切りつつ進行していく。ターゲットになると不穏な音楽がかかる、「フラグ」を立ててしまう、SEXをしてしまうなどなど、全部面白い。
何ともいえない安心感があるのは、「やられるときはあっさりやられる」という割り切りがあるから。ホラー目当てで見ると物足りないのかもしれませんが、個人的には大好きです。そして、何といってもマスクの彼らが貧弱である。こけるし倒れるし足早くないし。「それでよくアメフト部のスティーブを拘束できたな」と思うほど
最後に種明かしがありますが、動機は「ない」方がおもしろかったかな、という気がしました。