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泣き虫しょったんの奇跡のayellowbirdのレビュー・感想・評価

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)
3.5
試写会行きました!
豊田利晃監督と松田龍平が、棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説“泣き虫しょったんの奇跡”を映画化。
おとなしくて何の取り柄もなかった“しょったん”こと瀬川晶司は、将棋で初めて周囲から認められたことをきっかけに棋士の道を目指す。ライバルや師匠との出会いを経て着々と実力をつけた彼は、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会。しかし “26歳までに四段に昇格できなければ退会”という規定へのプレッシャーに負け、退会を余儀なくされてしまう…。

夢を追い求め、一度は夢を諦めた人間が、その夢を持ち続け、ついにはその夢を叶える物語。
年齢制限に引っかかり、奨励会を追い出されると、プロ棋士になれないのが将棋会の掟。しかし、将棋をこよなく愛し、アマチュアの世界でひたむきに将棋を指し続ける晶司の姿が世間の注目を浴び、千載一遇のチャンスが訪れる。
しょったんの奇跡は、もちろん本人が夢を諦めなかったことが一番大きい。しかし、それだけでは起こり得ず、それに加えて、家族や先生、仲間たちが、彼の夢を叶えるべく、彼を温かく見守り、支えたことが大きな力になっていたと思う。
上映前の舞台挨拶で、ご本人が、藤井聡太七段の強さは何ですかとの問いに、詰めの上手さと人柄の良さですかねと答えていたが、しょったん自身も、誰からも愛される人柄の良さがあってこその奇跡だったのだと思う。
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