TAK44マグナム

レザーフェイス―悪魔のいけにえのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.4
あけましておめでとうございます🌅

未だ続くコロナ禍ですが、映画ぐらいは観ていこうよ!というわけでキービジュアルが牛マスクな本作を新年一発目にチョイス。
丑年と、いまや手放せなくなったマスクを無駄にかけてみました(苦笑)
もちろん、正月風味は全くございません!

映画史に残る恐怖映画「悪魔のいけにえ」
その主人公ともいえるのが、殺した相手の顔の皮を剥いでマスクにして被っている狂気の怪人レザーフェイス!
本作は、そんなレザーフェイスがどのように「誕生」したのか、今まで謎のヴェールに隠されていた物語を紡ぐ映画であります。
つまり「悪魔のいけにえ」の正統なる前日譚というわけですね。

では、いざ観賞してみてどうだったかというと、率直に言って「普通」。
ホラーとして退屈するでもなく最後まで見られましたが、何かそれ以上に突き抜けた魅力には乏しかったです。
「悪魔のいけにえ」に繫る作品としては物足りないし設定が微妙に違う部分もあります。
フィルム自体に鬼気迫る情熱が染みこんでいるような、あの殺伐と乾いた感覚も伝わってはきません。
「誰がレザーフェイスになるのか?」と煽るキャッチコピーも虚しく、消去法で簡単に分かってしまうのもアイデア倒れ。
ただ前述したように、過度な期待をしなければ普通に良く出来たホラー映画として楽しめると思います。
ある登場人物がいとも簡単に殺されてしまう場面はショッキングですし、毒親の教育によって「怪物」となってしまうのもやるせなくて良かったです。
そもそも5歳の誕生日にチェーンソーをプレゼントして、その場で人をブッタ斬れとか頭おかしいでしょ(汗)
そういった狂気の表現は悪くない。
いくつかのゴアシーンは耐性ない方にはキツイかもしれません。
ホラー映画としては真摯に作られた感があります。
しかしながら優等生すぎるのが、この場合はいかんせん足かせになっているような気が終始してしまいました。
「悪魔のいけにえ」は優等生であってはならないと思うのですよ。
もっと汚らしい悪意でザラついていないとならないのに、表面は割とツルっとしている・・・そんな感覚を覚えましたね。
あの全編が狂気しかない「屋敷女」の監督コンビにしては、些か弱く感じられてしまったのは原典の禍々しさや毒気にあてられてしまったからでしょうか(汗)


最初から最後まで酷い目にあうヒロインの看護師を演じたヴァネッサ・グラースが美人さんで、劇中でも美人と強調されていました。
いや、本当に可哀想だったな(涙)

新年一発目から可哀想なのを観てしまった(汗)
というわけで、今年も細々とやっていきますので、宜しくお願い致します〜!


OSOREZONEにて