まめまめちゃん

デス・ウィッシュのまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)
2.0
椅子を後ろから蹴られまくっても(今日は酷かった…なんとかして欲しいわ)程々に見れる程度の、マイルドなビジランテ映画でした。K国ノワールに代表されるような痛み苦しみがこれでもかと滲み出てるヤツ(悲しみ表現が過剰なのが難点!) に最近慣れてたせいか、かなり極薄に感じてしまいました。

何より主人公のありえなさがどうしてもスルーできませんでした。
命を救う人が命を奪うとか、そんな職業の人だって人間だとかいう倫理的な問題以上に、
・外科医は両手とも同じくらいに大事。あんなケガをうっかりやってちゃ仕事に差し支えるし、見る人が見れば何のケガか職場ですぐにバレる。
・ノワールな街のERにいて銃による外傷のバリエーションを知らないはずない。自分が使うならなおのこと慎重に扱うに決まってる。
・フード被ってクラブにひと足踏み入れた瞬間に「死神出現!」つってもみくちゃ・拡散とならない不思議。
・最後の辻褄合ってないし。
ついでにパネライの腕時計、あんなチンピラが持ってたら盗品だと言って回ってるようなもの。
なにもかも雑!雑!

私の初イーライ・ロスが本作って言ったら残念がられそう。食わず嫌いはやめて「グリーンインフェルノ」も「ノックノック」も見ておくべきだったなあ。車の下敷きで脳みそグチャッてのが一番それらしかったのかなあ。