このレビューはネタバレを含みます
なんて暗く冷たい...
でも仄かに刺さる灯が揺れている。
”無い”ようなとこに夢を抱いて
”有り”そうなとこに心を寄せる
善と悪の二面性を、登場人物による多面性でより拡げた処で纏めあげていました。
数の論理も然り、人の数だけある善悪の考え方を用いて
冒頭とラストの撮り方から、音が出るタイミング〜強弱、ドアや窓のアーチ状越しに撮る変化のつけ方など
印象を抱かせていき、ただの描写とせず風車も目まぐるしく廻る心理変化と捉えられる出来栄え。
そして、流れる主題歌、とその意図。
大野奈々ちゃんて誰?と思いながら聴いていた上映前。
感情移入し終えた後に判る役名義。調べたら提案したのは洋次郎との事。
エンドロールが流れる分だけ、涙も流していました。
今作に携わった方達に拍手を送りたいです。