joker

ネットワークのjokerのレビュー・感想・評価

ネットワーク(1976年製作の映画)
4.0
久しぶりのシドニー・ルメット。

彼の作品はいつも、
風刺が効いていて尖っていて、
非常に面白い。

ある日突然ニュースの本番中に、
メインキャスターが自殺すると告白する。

もちろん世間は騒然となり、
大衆は右往左往し始める。

最早それが訴えている本質であり、
監督の手中に我々も同時に踊らされる。

芸能人のスキャンダルにも、
街中で起きた殺人事件にも、
誰かが仕組んだシナリオが裏にあり、
誰かが必ず陰で操作している。

最も恐ろしいのはそこであり、
真実を見抜くのは自分以外にいない。

明日のニュースをどこか楽しみにしている、
我々大衆こそが悪そのものかもしれない。
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