てるる

モリーズ・ゲームのてるるのレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
3.8
実はインフィニティウォーを観た日、朝6時起き→仕事→コレ→インフィニティウォーだったんです。
なかなかのハードスケジュールだったのに寝なかったので、この映画もちゃんと面白かったんだけど、何せインフィニティウォーに意識が根こそぎ持ってかれましたよね、うん。

オリンピックを嘱望される若きスキーヤーが、事故でオリンピックを断念。
その後、ロースクールを目指すほどの彼女がどのようにしてセレブが集まる闇ポーカー運営をするようになり、転落したかを描く、実話の映画化。

主人公モリー・ブルームは、何をやっても一定以上の成績を収めるであろう天才肌。
父のスパルタ教育の賜物でもあるし、逆にそれが彼女の人生を狂わせたとも言える。

彼女が自分の力でぐいぐいのし上がっていく様は爽快。
男は度胸、女は愛嬌とか言うけど、これ観たら頭脳と度胸があればどんな業種だろうと性別関係なく成功するんだなって思う。

その成功に反して、彼女の行動は観ていてツラくもなる。
それは成功していてもつきまとう物足りなさ。
本当に欲しいものはそれじゃないという飢餓感。
それが物語の後半で明らかになるシーンは泣いた。
そのシーンは何か思い入れがあるのでネタバレで。

でもラストがちょっとよく分からない。
裁判官が何故ああいう判決を下したのか…これは予告で煽っていたような逆転劇…なのか??

もしこれがフィクションなら分かりやすい展開を用意していて、絶体絶命からの逆転劇に脳汁ドバーだったのかもしれないけど、単純に「え?何で?」となってしまった。
まぁ自分の理解力が足りないだけかもしれないが。

そうはいってもモリー役のジェシカ・チャスティンに、スーツ姿が渋すぎる弁護士役のイドリス・エルバ、父親役のケヴィン・コスナーと手堅いキャスティングが物語に深みを与えてる。
そしてクソ野郎のプレイヤーX役のマイケル・セラが憎たらしさ満点で上手い。

映画でもモリーの著書でも、このプレイヤーXが誰なのかは明かされてないとのこと。
でも若くしてオスカーを受賞、ギャンブル好きというと「あの人かな?」と思ったり。
「人を破滅させたいんだ」と嘯く姿や、モリーに対する仕打ちを考えると知らぬが仏なのかも。
もし知ってしまったらもう彼の出演作はまっさらな気持ちでは観られないだろうから…。