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バッド・ジーニアス 危険な天才たちのwwsのレビュー・感想・評価

3.6
カンニング、誰もが一度は想像くらいしたことがあるんじゃないでしょうか。それくらい身近な題材だからなのか、スパイ映画さながら、いやそれよりもヒリヒリする時間。そこに友情と金が絡み、その狭間で揺れ動く彼らの姿になんども身震いしてしまう。

うまくいってほしいと願う一方、その裏側で感じる罪悪感。人は緊張すると善悪の判断が苦手になるのかもしれません。何事も自分の都合で考えようとするくせに、そう簡単に善も悪も貫けない。
そして、その迷いこそこのヒリヒリとする気持ちの正体であり、それが終始問われ続けるからこんなにも感情を揺さぶられるのでしょう。

無鉄砲でがむしゃらな情熱とスリルにあてられ、まるで自分もタイにいるかのように汗が吹き出しそうな映画でした。
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