人生初のシアター独占！やった！ありがとう！
これは病気で妻を亡くし、更にイラク戦争で息子を亡くしたドクが、1人じゃ寂しいからと、ベトナム戦争時代の友人サルとリチャードと共に息子を引き取りに行き埋葬するまでのロードムービーである。
『さらば冬のカモメ』の精神的な続編であるこの作品は、老いた者と若者という構図を引き継いでいるように思えた。老いた者と若者とでは考えていることが違う。この映画は、死んだ息子と生き残ったその友達・親とその友人が対話をしながら過去を掘り下げたり、戦争に対する思いを吐露したりしていた。
特にサル役のブライアンクランストンの演技が際立っている。ブレイキングバッドとは大違いだ。だがそこがいい。
最後、ドクは息子の、父に対する想いを知ることになる。これは、愛していた家族から引き離されたドクの孤独を癒すものになるのだろうか。
