とある森の中で出会う何やらワケありの人々と、その森に古くから伝わる「ビジョン」と呼ばれる薬草を巡る話。
個人的なことから言えば、同監督の『光』を見て興味を持ち鑑賞。キャストもフランスの名女優ジュリエット・ビノシュが出演ということで、いろいろ期待して見たわけだけど、ただひたすら抽象的な映画だなぁというのが率直な感想。過去作と比べるのもまぁ野暮な話なんだけど、いいなと思ってた役者陣のどこまでもナチュラルな演技、そしてそれで魅せる日常を切り取ったような世界観、そこらへんは今作でも健在。ストーリーとしてはよくよく考えてみるとかなり壮大な話である気はするんだけど、それを描くにしては説明不足が過ぎるというか、ファンタジーとラブストーリーと、ちょっとしたミステリーと、しかしどれもこれも中途半端、といった印象。月並みな感想ではあるけど自然の風景や森の映像美なんかは素晴らしいと思う。永瀬正敏ってやっぱり独特な雰囲気があるし、夏木マリもこの人やっぱすげーんだなってなる。ただ、やっぱりちょっとノり切れないというのが正直なところ。主演二人があーなるにはちょっと唐突すぎる気がするし、まぁ、ジュリエット・ビノシュは本当に体当たり演技ありがとうって感じ。とりあえず他の人の感想も聞いてみたいなってゆー投げやりな感じでレビューを締め括るとする。
こーゆー映画、まぁやろうとしてることはわかるっちゃわかるんだけどねー、もう少し観客に優しいと助かるよねー、ってゆー。こーゆーの未だに苦手、やも。
