マツヲ

エクリプスのマツヲのネタバレレビュー・内容・結末

エクリプス(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1991年にスペインで実際に起きた事件
【バジェスカ事件】というのを基にしたとされる本作。

バジェスカ事件とはウィジャボードを行った3人が原因不明の心臓虚脱で6ヶ月後に死亡してしまったという事件。
3人の死を巡る状況と、特定の側面が説明出来ないと言うことで、警察が公式に超常現象を認めたとされる始めてのオカルト事件…

日食の日にウィジャボードで死んだ父親の霊を呼び出そうとした女子高生が、実は父親ではなくとんでもないヤバい「何か」を召喚してしまったというお話。

本作は終始怪異の頻度が高く最初から最後まで面白い。

ふとしたシーンの絵面も不穏で、じっとコチラを見つめてくるシスターや家の中をひっそりと動き回る黒い影など、静かに「何か」が近寄ってくる感じはとても大好きです。

自分が言った発言も忘れ、気がつけば身の回りの人間が逆再生のように動いている
彼女の身の回りで起こる超常現象も面白い。

怪異に襲われるシーンは長回しでスピード感たっぷり。
ここらへんは「レック」の監督の得意とするところなんだろうなぁと実感。

そして僕は常々「全裸の人間が出てくるホラー映画は面白い」説を唱えているんですが、本作でも全裸の父ちゃんが暗闇に溶け込んでいる!!やっぱりこの説にハズレなしなのでは…

最後には実際の事件現場の写真なども流され、エンドロールまで興味と恐怖を煽る素敵な作品でした。どことなく漂うゴシックで美しい雰囲気も好みです。

美しい女性の口からミートソースがドロドロと流れ出るシーンはどこかフェティッシュでとてもお気に入りです。
マツヲ

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