麻菜

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブルの麻菜のレビュー・感想・評価

4.5
ドランのドキュメンタリー
50分では短すぎるほど素晴らしい内容だった
これを観てから聞くカンヌ映画祭でのスピーチ、グサグサと刺さる
天才というワードよりもみんな努力というワードを使っているけれど、彼を知れば知るほど納得できた
直感的な部分が意外と少なく、自分の時間全てを使ってインプットしてきたものを活かしきっている
ショットを試写会で全て覚えたというエピソードは、さすがに天才としか言いようがないけど
スローモーションは花様年華から影響を受けていて、画面比率の変化で観客を心理的に追い詰める技法も映画から学んだと、しっかり映画好きだと分かるシーンもあり良かった
彼は音楽の力も強く信じていて、映画の前に予告編、予告編の前に音楽をイメージしているというのも面白い
ラストのインタビュー、好きなことをやるのではなく、やって好きか嫌いかを見極める中で本当の仲間が分かる、家族をつくっているんだという言葉がすごく心に響いた
麻菜

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