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ジョン・ウィック:パラベラムのVigocultureのレビュー・感想・評価

4.9
「何が破門だバカヤロウ」
「おいウィンストン、お前俺が破門だって噂流しろ」


ニューヨークのアウトレイジスタート。

ボリュームアップしてサイコーの形で帰ってきたジョン・ウィック。
今回もブシドーを思う存分見せつけられた。
なにがボリュームアップしたかっていうとモブ殺し。
とにかく多対一で殺すシーンが長い。
後半は射撃場かというくらいどデカイ銃声がずーっと鳴っていて耳を塞いでしまった。

この映画にネタバレなんて概念は存在しないのでディティールに触れながら書きます。ほぼ新キャラなので見る前に読んでも大丈夫です。

まずカッコつけてるオーブニングがもう振り切っててグッド。

第一の刺客がデカ男なのがいい。
ジャイアント馬場でしかない。
あるいは燃えよドラゴンのめっちゃデカイ敵。
でっかい手の張り手に、でっかい長い脚で前蹴り。
いきなりプロレス要素強めで始まって笑ってしまった。

続いてはナイフ投げ。
投げて投げて投げまくる。

そして馬。
もう笑いしかない。
乗馬シーンは実物?バイクも実物?
実写としたら本当に見所のあるフィジカルなアクションシーン。CGとは違うね。

ロシアマフィア→モロッココンチネンタルへ。
007ばりに多国籍で魅せるがやっぱりキャラが立ってる。
初登場人物が多いけどしっかりキャラができてるのよね。


ハルベリーと犬との共闘シーン。
死ぬほど長かったが、鍛えた犬とガンアクションを見せたいエゴでしかない。
それでもいい。見応えあり。


バイクシーンはもうただの事故よ。
特にコンチネンタル前に投げ出さられるとこ。
そしてコンチネンタル入り口の石段にタップしたらセーフっていう。
ハードアクションプロレスという新しいジャンル。


あとこれは声を大にして言いたい。
エンドゲームのローニンよろしく、
下手くそな日本語話させるのは流行りか?

日本屈指の寿司屋と名高い銀座「鮨さいとう」の大将が全く強そうに見えないのにイキリ続けてていいキャラしてた。
(さいとう なんて行ったことないけどね)


やっぱりニューヨークでの大アクションってのがいいよね。
普通舞台としては避けるはずのニューヨークを思い切って使ってる。

ニューヨークでの大乱闘。
壮大なプロレスの続きで笑ったなぁ。

もう技食らってるリアルさ忘れて、自分で飛んでる感じを隠そうともせずガラスにぶつかっててワロタ



2の時点でもういくらでも再生産できる土壌は作ってたけど、今回で世界をさらに広げてもう本当にいくらでも物語を拡張していける。

構造的に「上には上がいる」だったからね。
絶対「元支配人とか元主席」とかいくらでもいるし。

まだまだいくらでも観たいよジョン・ウィック。

そう考えたら結局「量」なのよ。
圧倒的物量で文句言わせなくする感じ。
強いよね。
でもブロックバスター然としてるのが夢があっていいよ。
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