サムカワ

ジョン・ウィック:パラベラムのサムカワのレビュー・感想・評価

5.0
"Guns!……a lot of guns!!"


これですよ…!
これですよ!!
これがジョン・ウィックですよね!!!


とにかく圧巻でした。
天晴れ!!


マジのマジでノンストップアクションで、なかなか終わらない、なかなか許してくれないバトルの連べ打ちに、観終わった頃にはドッと疲れてる、ある種のマゾ飯映画!


ただやっぱりお腹いっぱいなんだけど、もう十分満足してるんだけど、次のアクションが始まると「よし、来い!」って感じでこれまた楽しんじゃうんですよね。

もうクライマックスとか何回ライトチェンジしてんだ!ってくらい。


一作目よりも"ジョン・ウィック性"を増加させたのが僕の大好きな二作目ですが、本作はさらに余計なものを削ぎ落とし、"ジョン・ウィック性"ばかりをさらに上乗せし、なんならイビツに感じるバランスにまでこの映画の世界観を構築しまくっちゃってるあたりが本当に大好きすぎるんすよ!


MCUでコテコテのアメリカンジャパンが出てきたらあれだけど、もうこのジョン・ウィックだったら大歓迎!!っていうさ!

そんでもってアクションの華麗さとエグみが増し増しで、
僕は初めて(これまでアクションの動きとしてはあったけど)ちゃんと眼球にナイフが入ってくのを見たかもしれません。


そしてなんといっても『ザ・レイド』の一作目と二作目のラスボスがタッグを組んでジョン・ウィックに立ち向かってくるってのが胸アツじゃないですか!!

しかもここでのアクションは、それまでのリアルで、タクティカルな動きに映画的なケレンを足したガチの雰囲気とは少し乖離して、言うなればジャッキーアクションのようなコミカルさをたたえたアクション設計になっていて、とにかく終始ニッコニコ。


あとはやっぱり
"Guns!……a lot of guns!!"
もそうだけど『マトリックス』への目配せも最高でしたね。
前作に引き続きのローレンス・フィッシュバーンもさることながら、序盤に出てくるドクターが『マトリックス』のキーメーカーのおじちゃんだったり!

なんだか2000年代を象徴する革命的なアクション映画と2010年代から2020年代へと進化するアクション映画が、ちゃんと系譜として繋がってるんだ!って感動がありました。


二作目の僕個人のベストアクションは"片手でチェンバーチェック"ですが、本作では腕を斬られた敵が→バイクの後輪に腕を巻き込まれ→スピンしたバイクがさらに後続する敵を巻き込む
という数珠つなぎにアクションが展開していく瞬間でした!!
サムカワ

サムカワ