劇伴が牛尾憲輔と知った途端に観たくなってしまったパターン。さらに主題歌はまさかの田渕ひさ子で絶対に聞き逃せないミッションとなったパターン。
白石監督作品は「彼女がその名を知らない鳥たち」しか見たことがなかったし、主演の北原里英が何KBのメンバーかもよく分からないボンクラ観客だが、ピエール瀧とリリー・フランキーの「何かやらかすために集められた感」満載のキャストにひたすら怯えながら映画館に行った。
ところがこのオッサンふたり、劇中では割とマトモな方に属するから驚きである（笑）
いやリリーさんはちょっとアブナイ人だったけど、ピエール瀧の方は理性が働くタイプで、サニーの下に集った有象無象をまとめるリーダー格でもあったという…。
殺人犯＜サニー＞の神格化、拉致して崇拝…。
目的も定かでなく、着地点も見えてこない集団逃避行。
巻き込まれた者、引っ掻き回しに来た者、それぞれの思惑が交錯するが基本サニー信者の戯言なのでどうでもいい感はある。
その中で覚醒する主演・北原里英。
中盤の盛り上がりでは何故か泣いてしまったけど、牛尾憲輔の劇伴の効果が主な理由だったと思う。
蒼波純も神格化で。
2/27 サニー/32 @MOVIX仙台
