ひらり

さびしんぼうのひらりのネタバレレビュー・内容・結末

さびしんぼう(1985年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

1985年 大林宣彦監督
尾道三部作 三作品目
大、大、大好き💕
初めて観たとき、何故だか涙が溢れて止まらなかった。
ショパンの別れの曲を聴くだけで、この作品を思い出す。
何故、涙が溢れたのか子供の頃で忘れてしまったが、
さびしんぼう(百合子)とさびしんぼう(たつ子16歳)との別れのシーンで涙。

カメラのファインダーから映し出される尾道の海、風景が美しいこと✨
哀愁漂うメロディーにのせてヒロシ(尾美としのり)の口上✨
前半は三バカ男子が愉快すぎる!
風もないのにぶーらぶーら
タンタンタヌキの…
すき焼きを理科室で食べる👀‼️
それもピンセット(笑)
この下りからの後半の切なさがたまらない。

得たいの知れない大人の代表 親父殿
美しい潤いの欠片もない たつ子殿
と思っていたヒロキ。
さびしんぼうに出会ったことにより、知らなかった父と母を知る。

『喜びも悲しみも、みんなひっくるめて好きになれ』
『ひとが人を、恋いうるとき、人は誰でもさびしんぼうになる』ずっと心の奥にしまっておきたいセリフ。

こっち側の顔が右側の顔が良いと言うヒロキ。
右側の顔だけ見ていて、反対側の顔は見ないで下さい。
百合子の心の内を想像してしまう
お財布を気にして数を減らす魚。
どうやら病気らしい父
母親の形見の着物を着ていた
家まで送ると言うヒロキに対して、恥ずかしいから、じゃあ。
大きなお寺のとヒロキの事を知っていた百合子。
暮らしぶりが豊かでなく自分はヒロキと釣り合う人間ではない、放課後教室でピアノを弾く姿、綺麗な存在でいたいと思ったんだな。
百合子、ヒロキの事を好きだったよね
心の中に思い出しっかりしまっておくと。あ、あ、切ない。

『さようなら』切ない言葉のあとに流れ出す雨と共に、別れの曲♪😢
雨に濡れると消えてしまう
雨の中しばらく一緒にいるシーン
昔のお母さん たつ子16歳 さびしんぼうとの別れ。思い返すだけで胸が熱くなる。

坂道からズームレンズで覗く富田靖子さんがキレイ✨
尾道の海、行き交うフェリー、夕陽の美しい事。この作品を観て広島が好きに
尾道が好きになった。
語り出すと止まらない…
時が経ち、何を考えてるかわからない親父殿そっくりになるヒロキ(笑)
百合子さんそっくりな女性が何故だか横に座ってる。
もうひとつの横顔を見せて。
これって観る人に委ねられてるのか
また観てみよう。
ひらり

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