今や世界的監督になったポン・ジュノ監督のデビュー作。この頃からポン・ジュノ色が出ていて、マンションを舞台にして起こるドタバタ劇にらしさを感じた。
ジャンルはコメディに分類されてたけど、犬が可哀想な目に遭ったりエグい描写があったりと軽い気持ちで見るとカウンターパンチを食らうと思う。後半の展開が重たくて心臓に悪かった。そういう意味ではコーエン兄弟のブラックコメディに近い感じなのかな?と思った
アカデミー作品賞を受賞した「パラサイト」にも繋がるエッセンスが詰め込まれており、ポン・ジュノ監督の原点とも言える作品だった。安っぽい感じがしなかったり、主演のペ・ドゥナが魅力的だったりしたところはよかったです。