ネオニダス

ターミネーター ニュー・フェイトのネオニダスのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

現代はDARK FATEだけど、ストーリー的には、やっぱニューフェイトの方がいいよなってのが一番最初に思った感想。

なんかもう語りたいことが色々ありすぎて語彙力を失ってるんやけど、スカイネットがなくなって新しい組織のターミネーターが送られてくるって設定はなるほどそうきたかと。そら今までスカイネットがゾンビのように復活してはターミネーターを送り…ってやってたから、その流れを断ち切るにも新しい組織のターミネーターってのは非常によかった。そしてそれに立ち向かうのは新たな運命の少女ダニー、未来から送られてきた強化人間、前作で命を狙われた元聖母マリア、そしてスカイネットの遺物のターミネーターT101型。なんと熱い展開だろうか。続編に前作主人公と旧作の敵役が味方になったこの少年漫画的展開。

色々思い返してみて、なんで最初にダニーの弟がクビになるシーンを入れたんやろうって思ったけど、見終わって冷静に考えてみると、あのシーンがある意味かなり重要なんよな。今まで散々言われてきた「機械が人類に反旗を翻す」っていう設定、そして機械に職業を奪われた弟。これは現実社会でも問題視されている、機械、AIに人間の仕事が奪われると。そして将来起こりうるAIのシンギュラリティ。しかし作中、新たな時代(DARK FATE)から送られてきたターミネーターに立ち向かうのは、人間と機械、そして体に機械を入れたハイブリッドのグレースなんよな。これは、ワイの貧相な語彙力やったら伝えきれやんけど、シュワルツェネッガーのターミネーターが家族を作ったように機械が人間を受け入れ、初めはブチギレババアだったサラコナーが終盤カールの名を呼んだように、人間が機械を受け入れ、そしてグレースが象徴してるかのように人間と機械が一体となる事で、ダークフェイトにだって打ち勝てるという感じの話なんじゃなかろうかとワイは思うのですよ。

そういう意味で素晴らしいストーリーやったと思うけど、アクションシーンは特に後半、暗所とか夜での戦いが多すぎて何が何やらよくわからんかった。輸送機内での戦いなんか特にごちゃごちゃしてて何が起こってるのか。ただ、それを差し引いても非常に満足のいく映画だったと思います。