このレビューはネタバレを含みます
ターミネーター2の正統な続編という謳い文句に恥じることのない高揚感を与えてくれる良作。
カーチェイス。
形状記憶合金。
工場での決戦。
そしてアーノルド・シュワルツェネッガー
ターミネーターに欠けてはならない要素をふんだんに詰め込みながら、"新たなる運命"の可能性をしかと内包している。
問題点をあげるのならT-100型とREV-9型が同時間軸に存在する矛盾点。解釈次第で決定的とはいえなくなるがいまひとつ首を傾げてしまう。
3同様コナー親子が報われない展開から始まっている点が許容できない視聴者もいるが、3は完全な無駄骨である一方で今作は2までが存在したからこその悲劇であるからそこには苦言を呈すまい。
また4を視聴していると"人間的に勝利する"という点から結末にも疑問を抱きそうになるが、よくよく思い返してみると初代からそんな犠牲なしの人道的夢想論的勝利はしたことがなかった。むしろ犠牲のうえに成り立っているからこそ今作の重厚な作風が成り立っているようだ。
リンダ・ハミルトン女史の超絶イケババアムーブだけでも入場料を支払う価値がある。胡座をかいてる姿は今作一のシーン。