雷電五郎

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。の雷電五郎のレビュー・感想・評価

3.4
クリーチャー大戦か?というくらい面白クリーチャーが惜しげもなく登場するので前半から中盤までの展開は正直爆笑しながら観てました。
相変わらずペニーワイズの自己主張激しすぎて、よく今まで誰にも存在バレなかったよね(笑)

あんなクリーチャー、こんなクリーチャー、一瞬「あれ?私が観てるのエイリアンだったかな?」と思うくらい存分にクリーチャーが出てくるので前作同様、ホラーとして観るとまったく怖くないです。
最終決戦も割りとゲラゲラ笑ってました。

バワーズの再登場は少々蛇足感がありましたが、前作の話を徹底的に踏まえた上で、更にルーザーズ各々の掘り下げが為されたのは素直に嬉しかったです。
ベンとベバリーとか、リッチーの件とか。

エディかなり好きな人物だったのでラストはショックもあったんですが、最後は収まるとこに収まったといった具合でスッキリとした後味でした。

リッチーの件、冒頭でゲイのカップルが暴行に遭うというくだりで、田舎における差別意識の激しさを見せておいてから、デリーで育ったリッチーにとって「そう」であるとカミングアウトすることのリスクの高さを直接明示せずに描写するのはなかなか心憎いなと思いました。リッチーとエディのコンビ、会話だけで既に面白くて前作から大好きだったので今作本当に残念で……私も悲しい…スタンがいなかったのもかなり悲しかったのに、そんなぁって気持ちになりました。

ホラーかと問われると首を傾げてしまうんですけど、なんだろう、ホラー要素とファンタジー要素が混じったスタンドバイミーって感じですね。
雷電五郎

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