さききち

怪怪怪怪物!のさききちのレビュー・感想・評価

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)
3.8
2017 東京国際映画祭で鑑賞。

ギデンズ・コーの新作。
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イジメられっ子とイジメっ子3人。
とあるきっかけで人を喰らう怪物(ゾンビ)に遭遇。監禁するのだが…
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台湾青春怪物マッサカー!
予想よりも人間関係描写に比重が置かれるが、
笑いを交えつつPOPな描き方で心地良い。
また、その中に人間の悪どさ・狡さも織り交ぜて描き、途中の胸糞感も上々。

肝心の怪物による大虐殺シーンは胸ときめき、笑ってしまいました。笑
街中、様々なところで怪物がブチかます!

感染すると出てくる症状もありそうでなかった感で新感染とは違った趣の楽しさ。

〜日本文化と伊藤潤二〜
日本語や日本カルチャー関連の小道具も出てくるので、超親近感!
日本のあの名曲も、まさかの重要シーンでまさかの使い方をされていてこれまた笑っちゃいました!
怪物の皮膚感や主人公の部屋の美術で?!となっていたら、やはり監督、伊藤潤二さんの漫画がお好きだそう!

〜構図と色〜
綺麗なシンメトリーショットのシーンや、
北野映画を彷彿とさせるような、物越しショットも記憶に残った。
またシーン毎の色調の使い分けが良い。
あるシーンは直前のプロットに不満感を感じていた処、色調とプロットを合わせた二重のワザでかなりグッときた。

ホラーファンだけでなく、
台湾の学生生活映画が好きな方にもおすすめ。

(余談)
①主人公級のキャラ、”ボス”役の俳優さんがドニー・イェンに見えて愛くるしさ抜群だった。笑
②終映後、監督、そして大怪物役のユージェニー・リウさんとお写真撮って頂けて幸せな24時過ぎでした。
さききち

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