このレビューはネタバレを含みます
全体的に楽しい雰囲気でみることができる。
90年代日本のポップカルチャーを楽しむ意味では満足。懐かしいJPOPナンバーとベタすぎる展開も悪くない。
演じている役者たちの魅力を見る映画ともいえる。
一方で展開が無理やりな部分など荒さは目立つ。
仲間として認められるプロセス、高らかに遺言状を読み上げる胡散臭い探偵…あげれば枚挙に暇はない。
なにより結末がハッピーエンドすぎるのである。
それぞれが生きた証や辿った道、根底にある人間性、どんな苦難にあってもかけがえのない友達がいたということではなく、「お金がはいったので一件落着」なのである。
すぎる ハッピーエンドはその作品の価値観をあらわしてしまう。
「ノートルダムの鐘」でカジモドが魔法で美青年になって、エスメラルダと結ばれるっていう結末なくらい。
これでは「結局は外見悪いと不幸なんだね」っていう結論になる。