サメ退治のプロフェッショナル“Shark Killer”を生業とする男チェイス・ウォーカーの次なる獲物は、犯罪組織が密輸しようとしていた巨大ダイヤモンドを売人ごと喰い千切った「黒ヒレの大サメ」。
そして依頼人はなんと、今や西海岸一のワルになっていた彼の兄ジェイクだった…。
ダイヤを飲み込んだサメと人間の激闘を描くシャーク・スラッシャーアクション。
まず、サメの出番少ねぇぇぇーーーー。
単なるアクション(VS人間)じゃん。
サメブームに完全に乗っかった、詐欺サメ映画です。
これも1つのジャンルを築いてしまった、サメ映画の有名税といったものなのでしょうか?
暴れるサメをハンターが狩る!
そんなイメージだったのですが、実際はハンターと裏社会のボスのダイヤを巡る争いがメインです。
そのうえ話の本筋は別のところと、サメ関係なくない?って作品でした。
サメも一応出ますが脇役ですので期待は皆無です。
ダイヤを巡るギャング映画(友情出演サメ)といった感じに思えます。
シャーク・キラー…
つまり、「これはサメの良さを殺した映画ですよ」という暗喩ですね。
しかし、純粋にB級アクションコメディとして観るとそう悪い出来ではありません。
話のテンポもいいし、キャラも良い。
ただ、目的のダイヤのありかが「サメの腹の中」、というのが一風変わったネタになってるだけで、決してサメパニック映画ではありませんが。
それはともかく、湖ならともかく海で「ダイヤを呑み込んだサメ」を探すなんて発想が…
たぶん脚本書いた人、肉眼で海を見たこと無いのかもしれませんね。
あと、抱いてはいけない疑問ですが、サメの捕食から排泄までの時間はどのくらいかと……
サメ好きの人はサメの活躍や暴れるところが観たいと思うので、サメ好きな人は手に取ったらダメかもです。
まぁ、『ジョーズ・イン・ジャパン』ほどサメの扱いは悪くなかったで、それだけはご安心ください。