わかまつ

マスカレード・ホテルのわかまつのレビュー・感想・評価

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)
4.6
おもてなし捜査線

邦画界豪華キャストのつるべ打ち。
展開を読ませない、いい意味のごちゃごちゃ感がすごく面白かったです。

<連続殺人事件の次の標的はとある高級ホテル。警察は潜入捜査を敢行し、人を疑う刑事と人を信じるホテルマンがタッグを組む。「容疑者Xの献身」「新参者」につづく東野圭吾原作の第三のHEROが遂に銀幕へ。>

この映画、オープニングで完全に心をつかまれました。
冒頭。目まぐるしい喧噪とあちらこちらに飛び交うカメラワークでホテル内の慌ただしい風景が映され、かとおもうとあるとこでピタッと止まって、「ドーーン!」と。5億点です。語彙。

お話も舞台の設定が存分に活かされていて
まるでホテル内の人の動きのように、常に流動的で様々な人が入り乱れながら、展開と収束を繰り返すシナリオ。
大物俳優の散らかりっぷりがまた効いていて、「こいつ犯人か?」「これは伏線か?」の押収がこちらを飽きさせません。

実際に一ヶ月以上かけて作り上げたというロビーの重厚な雰囲気も豪華ですが、ホテルマンとしての長澤まさみの所作もこの作品の大きな魅力の一つです。
僅か一日、研修を終えただけの彼女の振る舞いは、ホテル監修者も絶賛したほどの美しさで見ごたえありです。

あともういっこだけ、、
さすが「HERO」からの付き合いってのもあって、佐藤監督は本当キムタクの魅せ方がうまい!!
口をもごつかせながら一点を見つめるキムタクの横顔のえろさったらない!!
ありがとう!!

豪華なつくりとおもてなしで味わえる非日常、そのためこちらの背筋が伸びるなんて特性がホテルにはありますが、
まさに似た感覚をこの映画で味わえました。
この調子で今年も邦画を応援してきます!!
わかまつ

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