たいてぃー

クソ野郎と美しき世界のたいてぃーのレビュー・感想・評価

クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)
2.9
何故か、ほぼ満席。SMAPは解散しても人気があるのか?それとも2週間と言う、上映期間によるのか?
本作オムニバスで、園子温、山内ケンジの両監督への興味本意で鑑賞。山内監督作に出てくる「歌喰い」少女役の中島セナが存在感、抜群。まだ、中学生になったばかりのようだが、大人びた雰囲気に驚く。この後の「光へ、航る」は、平凡な印象。ラストの「新しい詩」は取って付けたって感じで。
ところで、タイトルにある、クソ野郎って、誰のこと?クソ野郎って言うほどの人物は登場していないが?
(以下はネタバレ含みです。)
「歌喰い」に出てくる少女が排泄する、カラフルなオブジェっぽいウンコに驚く。これを食べることにより、歌うことを取り戻せる。この発想は、何やら意味深。結局このシーンが圧倒的で、その前の園監督の原色多用、羽毛乱舞、変なマスクの浅野忠信あたりは、薄れてしまう。
ところでタイトルのクソ野郎って、「歌喰い」でのウンコを意識してのことなのかも。