たいてぃー

娼年のたいてぃーのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.5
去年公開の「彼女がその名を知らない鳥たち」での、松坂桃李の演技はエロさがみなぎっていたんだけど、本作の舞台版に出演していて、そこで得たってことなんだろうか?舞台版は、観る機会もなくて、比較しようもないが、舞台版がR15で映画版はR18ってことから、舞台ではできないことも、映画では組み入れているのだろう。まあ、確かにR18じゃないとマズイよね、あの腰の動きは。
役者では、主演の松坂桃李がスゴいが、女優たちの熱演も特筆もの。冨手麻妙は、童顔にグラマラスボディで、大胆な演技。「アンチポルノ」での筒井真理子との対決が記憶に新しいが、本作ではピュアな女性役。いじらしさに胸がつまった。
そして、馬渕英里何。少女期のあの体験、逆トラウマって表現がいいのか?その時の開放的な表情が、印象に残る。そう言えば「白線流し」出てたよね。
だけど、熱海編での西岡徳馬に佐々木心音の二人が演じる夫婦は、ちょっとふざけすぎじゃない?まあ、境遇が重苦しい人たちがほとんどだから、こんなギャグっぽいのも入れてみましたって、ところなのか。それとも、異常性欲のなれの果てを表現した?
「愛の渦」も強烈だったけど、本作も相当で。有名俳優を使った、全国公開作なのにあまりにエロすぎる本作は、エポックメイキングってことで・・・。