ぶみ

ホース・ソルジャーのぶみのレビュー・感想・評価

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)
4.0
実話をベースとしてダグ・スタントンが上梓した『ホース・ソルジャー』を、ニコライ・フルシー監督、クリス・ヘムズワース主演により映像化した軍事アクション。
2001年9月11日直後に、わずか12人でアフガニスタンに乗り込み、タリバン相手に騎馬隊で反撃する米軍の姿を描く。
公開当時、劇場鑑賞した作品であり、その時以来の再鑑賞をしたため、あらためて再投稿。
主人公となる大尉を演じたヘムズワースのほか、マイケル・シャノンや、マイケル・ペーニャ、ウィリアム・フィクナーといったバイプレイヤー等が脇を固めるとともに、ヘムズワースの実際の妻であるエルサ・パタキーが作品内でも妻役を演じているのは見逃せない。
とにかく、アフガニスタンでの戦いは常に緊張感が張り詰めており、中盤までは、動きの少ないシーンが続くものの、後半からクライマックスにかけての、馬を駆りながら銃を放ち、戦車に対峙していくシーンはスピード感溢れ、類を見ないものとなっており、ここだけでも観る価値あり。
その派手でありながら緻密に計算され、美しさすら感じる戦闘シーンは、公開当時は意識していなかったものの、あらためてクレジットを見ると、製作ジェリー・ブラッカイマーとなっており納得。
何より情報が飛び交う現代において、まさかの馬で戦ったという事実に驚くばかり。
9.11直後の史実を知ることができただけでも十分価値があり、それを疾走感溢れる映像美で魅せる良作。

今日の友が明日の敵になる。
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