おたしん

ベン・イズ・バックのおたしんのレビュー・感想・評価

ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)
3.6
ドラッグ断つのって本人の強い意志が1番重要だけど周りの支援はもちろん環境もだいぶ影響する。
自業自得とも思えるけど以前つるんでた不良たちとの縁が切れない限りは状況変わらないな。
自分たちが悪いことしてるってのに過去の腹いせだかなんだかで本人だけじゃなく家族をも巻き込もうとして手を出すの人でなしすぎて呆れる。
ダサいから死んでほしい。
頑張ってもそんなことで努力を潰されるの許し難い。

そんで家族の気持ちもよく分かる。
息子への愛が強く厳しくもするけど信じてしまいがちな母親。
監視して怒って泣いて危険を冒してまで探しに行く。
冒頭の出会いのシーンでは溺愛してるだけかと思ったけど愛情の表現が違うとはいえ別人のようにも見えた。
何より生きてほしいってのが伝わってきた。
"見つけて逮捕して"って泣き喚いたシーンが特に。

でも妹や継父の不安も分かるよね。
何をしでかすか分からないし信じきれない。
実際に壊された経験があるから尚更。
更生して欲しい気持ちは同じなのに。

信じたいのに信じるべきではない。
難しいな。
過去を後悔したりと変わろうとしている姿は応援したくなるけどまだまだ時間が必要なのかな。
全体的に見ていてつらかった。

チビッコと遊んでる時はただの優しいお兄ちゃんなのに。
『ビューティフルボーイ』と重なった。
彼が薬物中毒でさえなければ。
ドラッグは人生を破滅させる。

てか1番衝撃だったのは医者の投薬ミスで中毒になったって話。
そんなことあるの?
もしそうならベンは何も悪くないし全責任を負うべきなのはあの医者だと思うけど。
それが真実なら居た堪れなさすぎる。

とにかくヒヤヒヤしてました。
いつ再び手を出してしまうのかと。
長い戦いになるんだろうな。
ラストは救いがあったんだろうか。
また同じことの繰り返しのような気もしてしまう…。


ルーカスヘッジズ主演だったので見ました。
やっぱ好きだわ。
好青年なのに色んな役に合わせられて。
これからも注目俳優です。
父親が監督の作品に出演するってどんな感覚なんだろうね。
あとキャスリンニュートン可愛い。
おたしん

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