ざわさん

ドント・ウォーリーのざわさんのレビュー・感想・評価

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)
-
2019年 17本目

酒が原因で事故に遭い、車椅子生活を余儀なくされた主人公のジョン・キャハランが、セラピーに通うことで自分を徐々に見つめ直し、生まれ変わっていく実話。人と付き合うことが苦手で取っ付きにくく、Fワード連発のジョンを終始どうしても好きになることは出来ないが、残酷な過去を抱えていることがその要因の一つ。同情はし辛いけど、だんだんと人の温かみを理解していく主人公の姿に心を揺さぶられる。
今自分が留学中のオレゴン州が舞台ということで鑑賞してみたけど、人生を生きる上で大切なことをたくさん教えてくれた気がする。まずは、アルコールに溺れないこと。人間関係、将来、全てが崩壊する。そして、友人だけに限らず、全ての人を大切にすること。傷つけたと思ったら、謝ること。どれも小学生の時に教わったようなことだけど、大人になるにつれて徐々にその真意を忘れてしまうと思う。
映画としては、実話ベースなので話に大きな起承転結があるわけではないが、一度堕ちてから更生し、善人になるまでというシンプルかつエモーショナルなストーリーで。
秋に公開する『ジョーカー』のトレーラーを見てホアキン・フェニックスの狂気すぎる新たな一面を見た直後にこの映画を見たので、彼の才能を再認識した。
ざわさん

ざわさん