ぽんぽこ

日日是好日のぽんぽこのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
3.5
故郷、生駒市は茶筅の生産量トップです。
母のお墓参りに行くのに、高山地区を通るのですが、竹藪もあり季節によって竹を立て掛けて干してるのを見た事もあります。
生駒警察には、〝むちゃせんといて〟とダジャレの看板がありました。



ちょっと不器用で融通の効かない大学生、典子(黒木華)と従姉妹の美智子(多部未華子)がお茶の先生(樹木希林)の家に習いに行きます。
お茶の作法の行程が実に多くて、帛紗のたたみ方から、難しい。
夏のお茶の入れ方を少しマスターして喜んだのも束の間、冬は又違うらしい。
四季の移り変わりを感じながら、雨の日も真夏の暑い日も雪の日も、まだまだ終わる事のない作法を毎週土曜日に習いに行く2人です。
何度目かの春夏秋冬を経て大学も卒業し、美智子は希望通りに就職し、典子はフリーのライターになり各々の人生を歩んでいくのでした。
習い事でも趣味でも習慣化して、行かなかったらなんか、ムズムズする事ってあると思います。
当たり前なんだけど、昨日と同じようで今日は昨日とは違うから、毎日を大切に生きないといけないと気付かされます。
典子のお父さんが、近くに寄ったから会えないかと電話してきた時も、忙しくておざなりな返事しかできなかったのは、いつでも会えると楽観的に考えていたからで、アクシデントは、いつだって急にくるものです。


一度しかない人生、沢山の映画に出会いたいと改めて思いました。          

そして、当たり前に映画館に映画を観に行く事も幸せなんだなと。。。

以前に観た『土に喰らう十二ヶ月』を思い浮かべました。
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