ぽんぽこ

不意打ちのぽんぽこのレビュー・感想・評価

不意打ち(1964年製作の映画)
3.5
主役のオリビア・D・ハビランド、『風と共に去りぬ』『女相続人』出演の有名な方だったのですね。
両方とも観た事ないですが。
長寿で、割と最近お亡くなりになったんですね。
往年の女優感がヒシヒシと伝わりました。


ジャケットにある縦格子に悲壮感漂う女性が何してるのかあと思っていました。
不穏な曲が流れ、生きているか死んでいるか分からない浮浪者が倒れている脚を黒人の女の子がローラースケートで滑らせていたり犬の死体が横たわっていたり不気味な始まり方です。
治安があまり良く無さそうな車の往来も激しい場所。
そこに豪奢な邸宅があります。
父親の姿は見えないこの家には、中年に差し掛かる息子マルコム(ウィリアム・スワン)と母のコーネリア(オリビア・D・ハヴィランド)が住んでいます。
コーネリアはマルコムを溺愛しているようです。
しかし、マルコムはそれが重荷で遺書を書いて机の上に置いて家を出て行くのでした。
コーネリアは腰を痛めていて自宅にはホームエレベーターがあるので、それを利用していたのですが、マルコムが家を出る時に家の電線を壊してしまい、エレベーターに閉じ込められるコーネリア。
車通りが激しく人は沢山いるはずなのに、非常ベルを鳴らしても、誰も助けてくれません。
そんな中、1人の浮浪者(ジェフ・コーリー)が入ってきて、あろう事か、家の中をめちゃくちゃにするし、盗み出して売りさばくし、、、
夏だというのに冷房も切れて、暑いは電話にも出られないはで歯痒いったらありゃしない。
浮浪者が知り合いの娼婦ゼード(アン・ザザーン)に知らせて、やり取りを見ていた街のチンピラ達に見つかり更に不利な状況に。
チンピラのリーダー、ランドール(ジェームズ・カーン)『ゴッドファーザー 』の蜂の巣になったあの、ソニーやん。
ランドールが浮浪者や娼婦、コーネリアを殺すと言い始めてコーネリアも反撃に出るのです。。。


ラストは、電源の接触が悪かったのが全ての始まりだったのに、皮肉な終わり方でした。
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