ぽんぽこ

見えない恐怖のぽんぽこのレビュー・感想・評価

見えない恐怖(1971年製作の映画)
4.5
久々に面白いサスペンスを観ました。
1971年、イギリス、監督リチャード・フライシャー  脚本 ブライアン・クレメンス 撮影 ジェリー・フィッシャー 
もちろん全員存じ上げませんが、さすがというか、プロの仕事って凄い!と思わされました。
計算し尽くされていて唸りました。
ドキドキの中にも秋の枯れ葉が舞う中,馬で駆け抜ける2人の姿は一昔前の男性化粧品のコマーシャルのようでした。



星印のブーツを履いた男が多分犯人という事は序盤から分かっています。
手術を受け、盲目になったサラ(ミア・ファロー)は郊外にある叔父さんの邸宅にしばらくお世話になります。
叔母さんもいとこのサンディも悪い人じゃなさそうです。
サラにはスティーブ(ノーマン・アシュレイ)と言う恋人がいて、競走馬の厩舎の管理をしています。
スティーブとデートに行くのに、本人が迎えに来てくれるかと思ったら、友達の男性で、途中でジプシーと呼ばれる人達が道を塞いでいたので車のブザーを荒々しく鳴らして車内でもジプシーをディスっている友達。
グレーのダッフルコートのフード裏の部分だけ赤くてかわいい。
栗色のくりんっとした髪の毛によく似合ってるミア・ファロー。
乗馬を楽しんで叔父さんの家に帰ると人の気配がしないのです。
家には、銀のブレスレットが落ちていて、、、
ガラスの破片が台所に散らばっている。
普通じゃない…。



庭師の長靴が小屋に残されている。
なんだか、あの庭師の目つき怪しかったから、長靴履き替えて犯行に及んだ?
いや、あの迎えに来た恋人の友達も気性が荒そうやったし。
待てよ、まさかの恋人?


ラスト、犯人が分かった時、え〜!あんたがぁー!と思いました。
犯行動機は知らんけど、犯人が分かってから、巻き戻して彼を見てみると、絶妙な部分で足元が隠されてるぅ!
見えないってやっぱり怖い。
ミア・ファロー、快演です。

と言うか、この映画に携わった方々、何かしらの賞、獲ったのでしょうか。
隠れた名作でした。
借りて良かった〜。
ぽんぽこ

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