てるる

日日是好日のてるるのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
4.0
去年フリーパスで鑑賞した作品。

昨年の個人的邦画部門は「来る」がぶっちぎりの1位だったけど、たぶん次に良かったのがこれ。

最近ドラマ化されて人気を博した「今日から俺は」の作者が、「お茶をにごす。」という茶道とヤンキ ーをテーマに描いたマンガがありまして、それが「今日から俺は」と同じくらい大好きなので、お茶がテーマならということで鑑賞。

これタイトル読めます?
正直チケット買う時は読み方が分からなくて(フリーパスは窓口でしかチケット取れない😭)、「えーと、ひびなんとかってやつお願いします。」「はい、にちにちこれこうじつですね」ってやりとりがあってちょっと恥ずかしかったw

実は「ひびこれこうじつ」など色んな読み方があって、禅語の1つらしい。
意味としては「毎日が素晴らしい日」という意味だそう。
そのタイトルどおり、観終わった後には毎日を普通に生きられること、毎年同じことが出来ることが幸せだと気付かせてくれる。

最初は訳も分からずに教えられたことを繰り返すだけの主人公が、茶室という空間を通して風や流れる水の音、虫の音から季節の移ろいを感じ取れるようになっていくのが印象深い。

そして常に人生の先をいく従姉妹や、出来る新人に焦りや嫉妬を感じていたのが、人との出会いを一期一会として受け入れられるようにもなっていく。

主人公を演じる黒木華、そして樹木希林の自然体な演技が本当に作品にマッチしている。
今更だけど、本当に惜しい女優さんを亡くしました。
ご冥福をお祈りします。

僕もまた来年も同じように映画を楽しめているだろうか。
てるる

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