ベビーパウダー山崎

ドイツ・青ざめた母のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ドイツ・青ざめた母(1980年製作の映画)
3.5
戦争が激しくなり田舎に疎開するくだり、母と幼子が廃墟や荒れ地を歩いていく際に母が「婚約者の家に行ったら彼氏は人肉を食らう殺人鬼集団(盗賊)だった」という恐ろしいお伽噺を幼子(娘)に延々と聞かせていて、その異様さはなかなか良かった。全く無意味でありながらどこか物語に意味がありそうな独り言を長い時間映してしまう作品が俺は好き。顔面麻痺の母が娘を無表情で抱きしめるラストに+0.5。